10月

10月、美味しさが増す秋鮭や量販店でも手に入りやすい赤魚は、いろんな調理に向いています。また美味しさと共に栄養素も多く含まれていることから、食材として積極的に料理に利用したい魚です。
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母川回帰という、川から海に渡ってロマンに満ちた一生を過ごすサケ。9~11月に獲れるものを秋鮭と呼び、その代表格となるのがシロザケです。秋ならではの味覚という意味合いから「秋味」と呼ぶ地域もあり、主に川に遡上する直前、北海道や三陸の沿岸に近いところで漁獲されます。身は淡白な味わいで、サーモンピンクと言われるように特徴的な色合いを持ちます。それは主にアスタキサンチンという色素によるもので、優れた抗酸化作用の他、ガンの抑制作用も認められる今注目の栄養素です。
市場でアカウオと呼ばれる魚は数種類ありますが、その中で最も代表的なものが、漁獲量の多いアラスカメヌケです。宮城県以北からカリフォルニア南部の海域まで分布し、水深100m以上のところに生息しています。赤い体色はカロテノイド系の色素によるもので、鮮やかな赤色は粕漬けや味噌漬けなどに加工してもきれいに残ります。脂が乗った白身は加熱することでより甘みと旨みが増し、成長促進や視覚改善に作用のあるビタミンAをはじめ良質なタンパク質やカリウムなどを豊富に含んでいます。
