12月

旬のセイコガニと真鱈で手軽におうちごはんを作りませんか。簡単で美味しく栄養もたくさん詰まったレシピをご紹介します。
福井の冬の味覚を代表する「越前がに」。これは雄のことを指し、雌は「セイコガニ」と呼ばれます。11~3月頃まで獲れ、20cm前後と小ぶりですが身は甘みがあり、内子(卵巣)や外子(受精卵)、カニ味噌も格別の味わい。特に濃厚な旨みがたっぷりの内子は「赤いダイヤ」とも賞されるほど美味で、食通にも好まれています。またアミノ酸の一種であるタウリンも豊富。茹でたてをそのまま食べるのが醍醐味で、シンプルな調理で存分に素材の旨みを楽しむことができます。
呼び名の由来にもなっている斑模様(ルビ:まだら)が特長で、秋から冬にかけ多く出回る魚です。一生のうち10回程度産卵すると言われ、産卵のため浅海にやってくるのを漁獲します。貪食なことから「鱈腹(たらふく)食べる」の語源にもなっているそうです。鍋物やソテー、フライ等に調理され、淡白な白身は柔らかくホロッとした食感。良質なたんぱく質やカルシウムが豊富に含まれます。また雄の白子は貴重な珍味として知られ、雌の真子の煮付け料理は福井の正月には欠かせない一品です。
